もう一つの終戦の日

今日は、私にとってはもう一つの終戦の日でもあります。
昭和20年8月、広島、長崎への原爆投下、そして、15日に終戦をむかえなかったら、
私自身が存在していなかったかもしれない。
 
[1945年8月19日]
16歳の少年兵(私の父)は海軍特別攻撃隊として、この日神風になるはずだった。
髪と爪を切り、未来への思いを断ちきったはずだった。
少年兵は戦争の終わった空を見上げて何を考えたのだろう。
 
毎年8月19日が来ると、必ずこの日に大酒を飲み、くだを巻いていた父の姿が思い出されます。
商売が下手で飲んだくれで、根はまじめなのにすぐカッとして暴力を振るう…
どーしようもない父でしたが、もっといろいろ話をしておけば良かったと
思わずにはいられません。
 
失われた多くの人の命や思いの延長線上に、今の平和があることをあらためて心に刻み
一日を大切に過ごしたいと思います。
 


2010年8月19日の空