久しぶりに…

いつの間にか曼珠沙華の咲く頃になっていた。
 
夏の桂離宮以来だから、ひと月以上もカメラ散歩から遠ざかっていた。
一度はなれてしまうと、どうも、どうにもめんどくさい。
カメラを持たないまま外出してしまう事も増え、突然季節の移ろいに出会いはっとする...
このままじゃぁ、普通の忙しい人に逆戻りである。
 
読まなきゃいけない本が山積みになっているのだけど、
久しぶりに午後の珈琲がうまく淹れられたのに気を良くして、
軽く午睡をした後で、近くの寺へ出かけた。
 
道すがら、出会った秋
 花水木の赤い実
 辛夷のごつごつした実
 粗樫のまだ青い可愛い団栗、
 木斛ツバキの実
 草花では、菫の実…
 
寺で出会った秋
 そろそろ終わりの萩
 斑入藪蘭と藪茗荷は満開
 実と花芽を同時につけているのは桐の古木
 そして曼珠沙華
 
葉の緑も疲れ気味で花の少ないこの季節。
曼珠沙華がやたら妖艶でめまいがした。
  

 
 

地味な…というか物悲しい風情の桜の枝