七菜葉粥


七草がゆ ならぬ 七菜葉粥(なななっぱがゆ)
 

七草がゆから七菜葉粥に変えて、もう十年ぐらいになるだろうか?
子供のいる暮らしをもっと楽しみたいと、京都らしさや季節感を大事にしてきた。
 
早春の野原で春の七草をさがしてこそだよなぁと思いつつ、
花もない時期に野生の七草を見つけるわけもなく、
スーパーなどで4〜500円で売られている「七草セット」を買い、
粥に仕立てていた。
 
やがて、行き着いたのが、七菜葉粥。
冷蔵庫をのぞくと、正月用にそろえた葉もの野菜が中途半端に残っている。
 
春の七草のうち、毎年入るのは蘿蔔 (すずしろ)。
それに、菘 (すずな) 、芹を買い足し、あとは野菜室から候補?を募る。
キャベツ、みつば、白菜、ブロッコリー、葱、菊菜、水菜、青じそなどから選び
七種類に仕立て、さらにしょうがを入れたり、
鶏スープで中華風にアレンジしたりしていただく。
今年の七草当てなどをしたこともあったような記憶が…。
 
母との同居が始まって、4度めの正月。
母の嫌いな芹は粥に入らなくなった。
帰省した息子も昨日の朝すでに出立し、母と二人質素な粥をいただいた。
 

今年は、写真左から
ほうれん草・白菜・水菜・大根・キャベツ・みつば・葱 の七菜葉
 

赤かぶ漬けと千枚漬
おせちの残りや漬け物と一緒に
 
 
  

光悦寺紅葉


 
四半世紀ぶりに鷹が峰を訪れた。
 
といっても当時は、たまたま通過したというだけでじっくり眺めた訳ではない。
鷹が峰をなぜかずっと北の果てのように思っていた。
 
先月、運良く紅葉の桂離宮の参観がかなった。
そして、その後体調不良でダウンした。
見たい紅葉を見ようと決めた。
 
まず大徳寺高桐院を見たいと思った。
新緑の高桐院の記憶はあるが、紅葉のイメージはない。
大徳寺ではもう1件、青葉の美しかった黄梅院。
岩倉や一乗寺のもみじも気になる。
 
いやいや、鷹が峰の悟りの窓というのを見てみたい。
鷹が峰へ行ったなら、光悦垣も見てこよう…。
そう…ついでに見てこよう…と思っていた。
 
 傷みのない紅葉
 その奥に点在する庵
 手入れされた庭
 
隠れ家のような趣きの境内で時の過ぎるのを忘れた。
 



 



 

空へ


 
毎朝、Macを立ち上げて、ブラウザ起動、メールチェックで一日が始まる。
 
夕べもやもやしながら眠ったせいか、快晴なのになんだかだるい。
遅めの始業でいきなり、目の前にモノクロのSteve Jobs氏の顔が…
 
  Steve Jobs
(1955-2011)
 
…あ。死んだんだ…。
 
会社にMacを本格導入するため、先駆者のみなさんから情報をあつめたり、
plusとマックドローで稟議書やら企画書やらを書いた日を思い出す。
Macが縁で出会った人もたくさんいたな。
そして今もMacがなければ仕事にならない日々がつづく。
 
スタンフォード大での演説や、プレゼン風景を動画サイトで眺めながら、
自分とそう変わらない年の天才の早すぎる死を悼む。
 
 
延ばし延ばしになっていた、勉強をまじめにやろう。
 
そして、ここを今年のうちにリニューアルしよう。
 
  

 
ジョブズが逝っても、空は青く、りんごは赤い。
アップルコンピュータを使い続ける事に変わりはない。
たぶん。
 
今週のお題「今年のうちにやっておきたいこと」
 

秋色…


キンモクセイの花が咲き出した。
 
 

コムラサキの実も色づき、
 
 


イリヤブランのちいさなちいさな花は満開で、
 

アラカシのちっこいドングリはまだ青い…
 
 
小さい秋、見つけた
秋はこれから…
 
 
今週のお題「小さい秋、見つけた」

久しぶりに…

いつの間にか曼珠沙華の咲く頃になっていた。
 
夏の桂離宮以来だから、ひと月以上もカメラ散歩から遠ざかっていた。
一度はなれてしまうと、どうも、どうにもめんどくさい。
カメラを持たないまま外出してしまう事も増え、突然季節の移ろいに出会いはっとする...
このままじゃぁ、普通の忙しい人に逆戻りである。
 
読まなきゃいけない本が山積みになっているのだけど、
久しぶりに午後の珈琲がうまく淹れられたのに気を良くして、
軽く午睡をした後で、近くの寺へ出かけた。
 
道すがら、出会った秋
 花水木の赤い実
 辛夷のごつごつした実
 粗樫のまだ青い可愛い団栗、
 木斛ツバキの実
 草花では、菫の実…
 
寺で出会った秋
 そろそろ終わりの萩
 斑入藪蘭と藪茗荷は満開
 実と花芽を同時につけているのは桐の古木
 そして曼珠沙華
 
葉の緑も疲れ気味で花の少ないこの季節。
曼珠沙華がやたら妖艶でめまいがした。
  

 
 

地味な…というか物悲しい風情の桜の枝